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更年期障害の家族の接し方「イライラは鎮められる」

更年期障害の人が家族にいるが接し方が分からない

家族に更年期障害の症状を持つ人がいる人は多いはず。

親が更年期障害が終わったら、次はその子供が更年期障害に見舞われます。

常に誰かが更年期を迎えているような状態が、一つ屋根の下に一緒に住む家族とも言えるかも知れません。

要は、「自分には関係ない」と言って逃げられるものでもないという事。

更年期障害をもつ家族との接し方を考えなくてはいけないんです。

 

ここに書く事は、更年期障害になった本人とその家族に読んでほしいと思っています。

更年期障害の人には自分に起きている現象を理解するため。

家族には、その症状に見舞われている自分の家族が置かれている現状を知るためです。

 

 

更年期障害というのはイメージとして「イライラ」がスゴイという感じ。

でも、実際気が狂いそうなほどイライラしていたのを沈めたのが家族でした。

 

家族に理解をしてほしいんです。

更年期障害になった自分を受け止めて全てを許して欲しいなどという、根拠の無い甘っちょろい優しさが欲しいわけではありません。

更年期の症状に見舞われている自分の状況を、ただ認識してくれたらいいのです。

何かをしてほしいわけじゃないんです。

接しなくてはいけないんじゃなくて、接し方が違うんです。

 

今、イライラが全くありません。

イライラしていた時の自分が、なぜあんなにイライラしていたのか不思議なくらいです。

でも、治ったわけじゃありません。

いきなりイライラスイッチが入りそうになる事があるから。

イライラを治すんじゃなくて、沈静状態を保っているのです。

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更年期障害は接し方にイライラする

更年期障害というのは、実際なってみると自分の体に何が起きているのか分からないという状態です。

自分で気付いてどうにかしようとしますが、どうにも出来ません。

そのどうにもできない状態に置かれている時に、周りからどうにかしろと言われる事も。

自分ではどうにもできない事を、どうにかしろと言われる事は、追い詰められるという事です。

 

更年期になると汗が出てきます。

その大量の汗が気になって、どうにかしようとします。

しかし、止められません。

そんな時、家族から「臭い…」と言われてしまう。

こういう状況になると、気持ちが追い詰められてしまい、汗がさらに大量に出るようになるのです。

以前よりも大量に汗が出る事で、さらに追い詰められていく。

 

家族や周りの人のたった一言が、症状を悪化させてしまうのです。

なぜ、こんなに敏感になってしまっているのかも、自分には分からないんです。

唯一分かるのは、自分が「更年期障害」だという事だけなんです。

 

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 更年期障害はどうにもできない事だらけ

更年期障害が原因で、私は仕事を辞めています。

どうにも出来なかったからです。

 

汗を止めようにも、止める事は出来ませんでした。

大量に汗が出て、朝起きたら脱水症状まで起こしていました。

仕事に行かなきゃいけないんです。

行かなきゃいけないのに、起き上がれないんです。

そして、どうにか仕事に行くと、遅刻した事に嫌味を吐く人がいました。

その嫌味に反応するかのように、余計に汗が噴き出すようになりました。

後は、その繰り返しです。

 

他人というのは、更年期障害だろうがどんな時だろうが、そういう接し方をします。 

自分には出来ない事を、やれと言われてしまう。

今までの自分は出来ていたのを自分でも知っているから、どうにかしようと焦ります。

焦っても出来ないんです。

焦れば焦るほど、余計に出来なくなっていくんです。

更年期障害の症状は連鎖する

更年期で汗をかくというのは、ただ汗が流れるだけではないんです。

汗が大量に出る事で、別の症状が次から次に引き起こります。

 

汗が出る⇒脱水症状が起きる⇒体が疲労する⇒昼間眠くなる⇒夜眠れなくなる⇒目まいを起こす

汗が出る⇒気化熱で体が冷える⇒胃腸が冷える⇒腸内環境が乱れる⇒腹痛や下痢を起こす⇒さらに腸の調子が悪化する⇒下痢で脱水症状⇒体全体が疲労を起こす⇒免疫力が無くなる⇒風邪をひく⇒フケが出る

 

 

汗が出るという症状が出ただけで、このような複数の症状を引き起こします。

更年期障害に見舞われている本人も、理由が理解出来ていない場合も多いと思います。

汗は汗という症状、腹痛は腹痛という症状、睡眠不足は睡眠不足という症状という風にバラバラで受け止めてしまいます。

 

私も症状をバラバラに受け止めていたんです。

この症状を自分で治して、始めて連鎖している事に気付きました。

治り始めると、全てが快方に向かうのです。

 

でも限界はあります。

なんといっても『更年期障害』になっているのですから。

 

汗をかくのでエアコンを付けます。

しかし暑くて汗をかいているわけじゃないから、かいた汗を乾かすためにエアコンを使う。

するとどうなるかというと、気化熱という現象が起こって、体の温度を下げてしまう。

これが、内臓にダメージを与えてしまうのです。

 

じゃあ、エアコンを使わなければいいと思い、使わないようにしてみました。

使おうが使うまいが、汗というのは本来体の温度調節で体温下げるために出てくるものです。

汗でビッチョビチョの状態では、やはり急激に体温は下がっていってしまうのです。

 

汗を拭けばいいでしょと思うかも知れません。

ずーっと、出続けているのです。

拭けば乾くわけではないんです。

拭いても1分もたてば、汗の粒が流れている。

終わりがないんです。

 

このように最善の方法を見付けられない状況になっています。

こんな状態にはなりたくなかっても、なってしまうのです。

どうにも出来ないんです。

自分の置かれた状態が神経質にさせる

こういう自分で自分が理解しがたい状況に置かれてしまうと、人というのは気持ちが追い詰められて神経質になっていきます。

パンパンに膨らんだ風船だと思って下さい。

 

パンパンに膨らんだ風船というのは、触らなければただの風船です。

それに触るから、感情が爆発するのです。

 

疲労感が溜まって睡眠不足の状態に置かれている時、「朝ごはんは?」という接し方をされるとどうでしょう?

汗で体が冷えてガタガタ震えている時に、エアコンの温度を下げられたらどうでしょう?

酷い下痢でやっとトイレから出てきた時に、あれこれ自分の事しか頭にないような事を言われるという接し方をされたらどうでしょう?

働きに行けない状態の時に、「仕事を探せ」と接して来られたらたらどうでしょう?

 

自分の事すらままならない人間に、何かを要求されても出来ないんです。

自分の体の事でいっぱいいっぱいの時、人の面倒まで見られないんです。

 

「出来ない」がいっぱい詰まった風船を、「やれ」という針で刺している接し方をしているわけです。

やらなきゃいけないという罪悪感を持っているため、余計にその事柄を押し付けるように言われると、激しく突っぱねるしか術が無くなるのです。

二度と言って欲しくないという気持ちの大きさが、激しさの度合いだと思っていいでしょう。

 

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 会話という接し方は相手に触れる事

会話をするというのは、相手に自分から触れに行くという事。

ふれあいなどといいますが、会話の内容が要求や指図という接し方をする人が多いのではないでしょうか。

元々、人の気に障るような事ばかり言っている人が多い。

そんな人が、パンパンの風船に触りに来ているわけです。

風船が爆発するのは必至です。

 

今までそういう会話の仕方で大丈夫だったのは、元気で健康だったからです。

受け流す事もできたし、ムッとしても反応せずに我慢できました。

でも、自分で自分の体がコントロールできない状態だとどうでしょう?

自分の事で頭がいっぱい、体は疲れ切って思うように動かない。

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと考えて、自分で自分を追い詰めて頭も気持ちもいっぱいいっぱいです。

 

そういう相手に、さらなる要求をしたり、挙句には自分のために何かさせようとしているわけ。

崖から落ちそうになっている人の、指の爪を1枚ずつ剥いでいくようなもの。

追い詰められている人間をさらに追い詰めようと、どこまででも追いかけている。

 

 あまりしつこいと、家族が消えてほしいとすら思う存在になるのです。

更年期障害の人と家族の会話・接し方

 会話をすると、会話の内容の対象物が目の前にいる相手になりがちです。

これは相手にわざわざ触れに行っていますよね。

会話が進むにつれ、うっかり余計な事を言ってしまう。

だから、喧嘩になるのです。

 

対象物を変えて下さい。

しかし、対象物を子供や親など、他の人を選んではダメ。

人間を対象物にしてしまうと、最悪の場合攻撃対象となりかねないからです。

更年期障害のイライラが危ないわけではありません。

常日頃から家族同士で攻撃し合うような会話を繰り広げている家族が多いんです。

 

対象物はTVの向こうにいる人にすれば、一番いいです。

要するに家族の会話のお題を、TVのお題に添わせて会話すればいいのです。

こうすれば、誰かを攻撃する事はありません。

 

接し方というのは、関わろうと接していく事ではないんです。

関わる時に、どういう接し方をするかなんです。

更年期のうつ病や精神病

更年期にうつ病などの精神病になる人もいるようです。

精神がおかしくなるのは、本人を病院に入れたら治るとは私は思いません。

本人よりもその人を囲んでいる周りの人を病院に送らなければ、治るはずないですから。

 

人って、自分の言う事を理解できない相手と一緒にいると、精神に支障をきたしてしまうんです。

人というのは何かに反応して症状を出します。

何かに反応しているというのは、反応させているものがあるという事です。

もし、家族である自分がそうであると思い当たるフシがあるなら、考え直さなくてはいけません。

人をおかしくさせてしまう素質がある人が、人と一緒にいたいなどと自分勝手な考えを持ってはいけません。

 

一緒にいたいと思われる人になってください。

 

自分が更年期でどうにもならない時に甘えてくるような人に傍にいてほしくないんです。

自分がこんな状態になっている時に、頼りにもならないような人なんかいない方がいいんです。

家族しか更年期障害は理解できない

更年期障害になった事のない人に、更年期障害を理解してくれと言っても無理です。

他所の人は、更年期障害を否定しますし、排除しようとます。

出来ない事を出来るだろうと要求し続けます。

家族も同じ事をするんですか?

 

自分の家族に対して、居場所をなくすことに精進しますか?

それが家族としてするべき事だと考えますか?

 

今までその人が自分の面倒を見てくれてきていたから、あなたは要求ばかりするようになったのでしょう。

体が冷えてうずくまってガタガタ震えていても、自分の要求を優先しますか?

体がしびれて思うようにいかない自分に不安感を募らせている人に、その不安を指摘するような事を言ってやらせようとするのでしょうか。

 

出来ない事をやれと言い続けるのは、自分の気を紛らわせるためです。

自分の気持ちを紛らわせようとしたその行為で、なにかいい事はありましたか?

何か解決しましたか?

結論が出ない会話をしたがるのではないですか?

 

口先だけで動かないという人は多いんです。

言えば全てをやってくれる人がそばにいたからです。

その人が動けなくなったんです。

 

更年期である事を説明しても、更年期障害になっている事自体を否定するという接し方をしてくる人もいます。

自分にとって都合の悪いことは、事実までをも捻じ曲げようとしてきます。

そんな人と戦う気力は、こちらにはもう残ってないのです。

更年期障害を抱えてこれ以上、面倒な事をしょい込ませようとする人など話す気にもなりません。

 

動けない人にまだ何かを言い続けるのは、自分の気を晴らすためです。

更年期障害の家族の事を理解する前に理解しなきゃいけないのは、そんなことをしている自分です。

まず、自分を理解しましょう。

自分の気晴らしに家族を利用することしか頭に無い、そんな自分に気付きましょう。

一番最初に理解しなくてはいけない事が、自分の行動という人は多いんです。